Interview

TOPページ>インタビュー

Interview

お客様インタビュー

奈良県在住 Oさん(30代:会社員:既婚)
家造りを勉強しようと思ったきっかけ
・佐々木
本日は、ファンズホームのお客様の代表としてOさんにお越しいただいたわけですが中本さん、Oさんにこの取材を依頼した経緯についてお話頂ければと思います。

・中本
おかげさまで多くのお客様に支えられてここまでやってきました。
その中でも、Oさんは熱心に住宅建築について勉強されていて、そんなお客様が実際に家に住んでみて今どう感じているのか。痛いところも含めてお話を伺いたかったのがその理由です。

・佐々木
なるほどですね。Oさんに僕の方からも質問ですが
中本さんからは事前に聞いていたのが、ファンズホームでの家づくり勉強会に参加された段階で既に住宅の性能についてかなりの知識をお持ちであったと。
その性能への興味はいつぐらいから、またどこでどのようにして勉強されたのでしょうか?
・Oさん
結婚して、マイホームを持とうと思ったんですが、実家がマンションだったんですね。その頃の一軒家のイメージは暑さ寒さが厳しい。という感じでした。実際に一軒家に住む友人の家に遊びに行ったりした時も、実家であればさっとコートを脱ぐ事ができても友人の家では先にストーブをつけなければいけなかったり。母からも一軒家に住むと暑さ寒さが大変だよと。そう言われて育ったんです。

そんな時に、奈良100年会館で多くの工務店が集まる注文住宅のイベントがありまして。そこで「家の性能」というものを初めて意識しました。
昔と違い、今は夏は涼しく、冬は暖かい家というのは実現できるんだという事を知りました。
その後に提示された見積もり、プランの注文住宅は僕には厳しいなと思い、一度諦めたんですね。
また僕がほぼ単身赴任に近い形で長期の出張が入ったりで奈良から離れてしまい、実際には何もできない状態で過ごしていました。

・佐々木
勉強をするきっかけになったのは、自分が家を建てようと思った時に住宅イベントに参加して「高性能住宅」を知った事だったんですね。
なぜ家を「建てよう」と思った?
・佐々木
実家はマンション、そして当時も奥様とアパート住まいであったOさんが家を建てようと思ったのは何故でしょうか?

・Oさん
僕、今32歳になったんですけれども。
実際に自分が家を建てるとなったら将来的にローンが組める年齢であるとか、そういった予算的な面と年齢的な面がありました。
また、当時住んでたアパートに大きな吐出し窓がついてたんですが、昔ながらのアルミの冷たい窓で、冬起きたら家の中がすごく寒いんですね。実家のマンションよりも冬は寒い、夏は暑いんです。

漠然と「一軒家に住みたいな」というのはずっと思っていたんですが、
そんな中で、暮らしている中で先程お話しましたように、イベントに参加して冬暖かく、夏は涼しい家が実現できるというのを知ってしまったので。それなら前向きに検討してみようかなと。
・佐々木
中本さん、Oさんの場合は漠然と「一軒家に住みたいな」という想いからイベントに参加して、そこから自発的に勉強をされたのですが、ここまで能動的に勉強される方、予備知識を持って住宅を依頼される方というのは実際にはどのくらいいらっしゃるものなんでしょうか?

・中本
私たちが、家づくり勉強会を始めたのが2015年なんですが、当時は今ほど高性能住宅が世に謳われてなくてどちらかと言えば変わったことをしている部類でした。

ところが高性能住宅を謳っておけば認識される。
そんな状況になってきてHPで「省エネ」「高性能住宅」というのをPRし始めるところが多くなり。。。。
実際には実力が伴っていない場合が多くあって。
家づくり勉強会でも話しますが・・・悪口を言うつもりは全く無いんですが、そんなお話をよくさせていただきます。

どうでしょうかね、徐々に浸透してきてさらにコロナになって時間ができたというか、仕事もリモートになり、外出できなくなったのもあってお客さんが勉強しだした。今はネットでも材料が拾えるし何より自分の家づくりだからという理由で勉強されてるなってお客様は7、8割ですかね(私たちへの問い合わせ)、体感的には。

高性能な家づくりの認知度は上がってきている感覚です。

2年前、Oさんが参加された家づくり勉強会の時はそうでもなく、問い合わせを頂いてもほとんどの方が家づくりについてよくわからない。そんな感じでした。
今は事前に情報として高性能住宅を認知されているお客様が増えています。
高性能住宅を取り扱っている会社も同様に増えていますが、エンドユーザーさんの方がよく勉強されているなと感じますね。
大手ハウスメーカーとの違い
・佐々木
消費者の意識が上がっているという意味ですよね。非常にいい事だと思いますが、実際にOさんのお話にもあったように、自分でも座学として勉強もしていく中でファンズホームの家づくり勉強会に参加し、より詳しく知識を得ることができた。
そこで依頼につながるわけなんですが、その決め手とその時のお気持ちを思い出して頂ければと思うのですが。

・Oさん
いくらインターネットで調べたとしても、そもそも僕らは素人なんですね。
家づくり勉強会の時も実際に打ち合わせの時もそうだったんですが、こちらの質問に対してすぐにプロの目線といいますか、そこはこうなっていて、こうこうこうでと。知識が深いというかアバウトで済ませないんですよ。

・佐々木
安心できるイメージですよね。実際ファンズホームでは中本建築設計事務所という、プロの建築士が設計をしているからこそだとは思うのですが、多くの住宅メーカーさんと違い、設計している人間がお客様と対応するからこその強みなんでしょうか?
・中本
そうですね。元々は大手ハウスメーカーで設計担当をしていましたが、プランニングは営業がするので設計はプランニングをすることはなかったんです。

大手ハウスメーカーさんも施主様と設計が直接打ち合わせをする事もありますが、それはかなり異例なことですね(小さな声で)

ハウスメーカーさんの総合展示場にはまず営業担当がいて、お客様と最初に話をするのは営業なんですね。
ここでプランニング(?)の話をするのですが、設計にくる依頼は「この図面は法律的に問題ないですか?」なんです。
ここで設計から「こんな風に間取りを変えたら面白いよ」とか提案したいところなんですが、金額に響いてくるのでしないです。法律的に問題がある時だけアドバイスをするだけでプランニングの話は御法度なんですね。

じゃあどうやってプラン描くかって話になるんですが、ハウスメーカーには膨大な数のプラン集があるわけですよ。
坪数、土地の向き、価格帯それぞれに合わせたプランがいっぱいあってお客さんから「家族構成」「土地のありなし」「年収」などを聞いていくわけです。
その条件ならこれぐらいの見積もりでローンが組めるんじゃないかというプランを当てはめていく。
これってプランニングでも何でもない、ただのパズルなんですよね。

お客さんも要望らしい要望でなく「家族構成」とか「明るいリビング」とか「車は2台」とか・・・
お子さん2人で夫婦2人で部屋3つあったらいいかな、じゃあリビングは20畳くらいあったら良いか、みたいな感じでポンっと当てはめて予算的にもいけてる、南向きにおっきい窓もあるので、契約しちゃったら要望も言わずに進んじゃって、後からはどうしようもない。
注文住宅なのにパターンオーダーみたいな感じで、作り手側が作りやすいプランになっている。

それじゃ納得の家づくりなんて出来ないと思いますね。
・佐々木
打ち合わせの中で、こういうお家にしたいとか色んな想いの中で予算があると思うんですが、意見の対立とかはなかったんですか?

・中本
僕は結構強い口調でOさんに言ったと思うんですよ、ああした方がいい、こうした方がいいって。

・Oさん
ん〜・・・そういう時もあったかなって感じですね。

・中本
これはOさんだったからできた事かなって気もします。今にして思えば。
言い方をよく言えば、お互いに親身になって真剣に家づくりをしていた。

お客さんと言い合いするって怖いところもありますもん、やっぱり。

電話やったと思うんですが、結構バーっと言った記憶もあって申し訳なかったと言うか。。。
依頼〜着工、完成まで
・佐々木
実際そんな事があって、家って決して安い買い物ではないので、そこでどうしても不愉快であれば商談自体をなかった事にもできるわけじゃないですか。
でもその中でも土地も決まり、プランも決まりさぁ着工する。
その時の施主の気持ちってどんなものなんですか?

・Oさん
正直ワクワク、これからやっとこの土地から形になっていくんやなってワクワク感がありましたよね。

・中本
地鎮祭、基礎の着工、検査があって、現場からOさんが近くにお住まいだったもあるんですけど、検査検査に仕事半休をとられお越しいただいた。色々な家づくりをさせていただいてますけど、やはり着工する時はこちらもドキドキします。基礎を作っちゃうともう動かせない、変えようがない。
そして地から這い出るように上棟する瞬間、緊張しますね。
これはもう何棟やっても、来月着工するのも同じ気持ちです、僕らもワクワクしますね。
・Oさん
ビジュアルが見えていく瞬間、その時の事を思い出したらグッときます。
大工さんが建てていってもらっているところを目にしつつ。ずっと中本さんと話し合い(打合せ)を続けさせてもらって、それが形なった瞬間は本当に嬉しかったです。

・佐々木
工期はどのくらいだったんですか?

・中本
4ヶ月ぐらいですかね、4ヶ月半かな。標準的です。
大体4〜5ヶ月ぐらいが工期としては多いですね。

・佐々木
実際ワクワクしながら家が建てられていくのを見ていく中で、さあ完成しました!
そして引き渡しになると思うんですが、設計した側、施工した側として、最終的にどういったとこを見ていくんでしょうか?
家が完成したときに、合間合間の性能の検査ってのはずっとされてるとの事ですが、きっちり測定をして断熱、気密については。でもそうじゃない部分というか、隅から隅まで見ていくと思うんですが。

・中本
そうじゃない部分については、まあOさんを前にして言うのもあれですけど、もっとこうできたなというのはあるんですよ、それはまあどの物件にもあって、工事の途中に思う部分もあって、でもそれを言っちゃうと、金額に跳ね返る部分があって、ある程度法律的なものも守っていかなあかんし、予算も守って行かなあかんし。で予算の中で許されるものは言わしてもらうケースも多いんですけど、Oさんの場合はそうのじゃなくて、もうちょっとこうした方がよかったかなみたいなものは最後の仕上がりでも、ちょっとした壁の取り付けの方法とか、これはもう気にせんでもええっていったら気にせんでええ部分なんですけど、というのはあるかなって。
住むにあたっては特に問題はないんかと思うんですけど、やっぱりこういった心配はあるし、これからもあるんだろうなとは思うんですよ。

・Oさん
100点の家って正直時間も予算も無限にあったらできると思うんですけど、やっぱり土地を購入してから引き渡しを1年以内におわらせないと終わらせないとダメですとか、予算的な制限もあると思うんですけど、この土地に決まりましたってところから駆け足でやって行かないといけないこともあるので、それをベースで持ってはる知識とか経験とかあってのそういったものの出てくるんで、それを知ってる方がやってくれるのと、何も知らない営業の方がやってくれる当てはめるだけのプランとか、そういうのと比べたら100点に近い家ができたかなと思っています。
新居の性能
・佐々木
完成、そして引き渡しへと続くわけなんですが、最初にお引越しをされた時の感想、そして実際に住み始めてからの感情の変化みたいなものを聞かせてください。

・Oさん
引き渡されたその瞬間って、まだ自分の家だって実感はあまりなかったです。色々思い入れがあり建てたのもあり、ワクワクしたというのが正直な感想です。それが半年、1年と経ってくるとようやく自分の家だって実感が湧いてくるんですが、まだワクワクしてますね。

・佐々木
家を評価する時に、性能の部分とデザインの部分の2つがあると思うんですが、性能に関しては実際に住まないとわからないと思うんですね。最初にお引越しをされたのは夏ですよね?一番暑い最中であったんじゃないですか?

・Oさん
引き渡しが8月末で、実際に住みはじめたのは9月末ぐらいからでした。
引っ越す数日前から冷房はしてたんですが、普通の一軒家って冷房の風が当たるところだけが涼しいというかそんな感じだと思うんですね。
新居は、2階の寝室から全体にエアコンをかけてたんですが家に入るとサラッとしてるんです。身体が冷えてくるような「冷たさ」ではなく「涼しい」んですよね。外気温が37℃とかそういう中で、玄関を開けた瞬間から涼しいんですよ。
・佐々木
冬はどうなんですか?

・Oさん
アパート住まいの頃って、朝起きて最初にストーブをつけて暖かくなるのを待つんですが、今の家は温度が大体20℃〜21℃くらいあって、もちろんひんやりとはしてるんですが、もこもこの厚着をしなければ過ごせないとか身体が冷えるとかそういった寒さは無いですね。
冬の昼間は家の奥まで陽がすごく入ってくるんです。その陽に当たっているところは暖房とかヒーターにあたっているような感じです。それ以外の部分は若干ひんやりとはしますが、室温だとやっぱり21℃とかなので寒くはないですね。

・佐々木
中本さん、施主からこういった感想を頂いていますが、どうでしょうか?

・中本
そうですね。太陽の光をうまくコントロールしていく事が南側にはかなり重要で、Oさんは新しい家の事をインスタとかにも随分あげてくれてまして。僕だけでなくスタッフも見てるんですが、色んな発信をしてくれているんで、そういう生活をされてるんだなというが引き渡し後も知れるというのはとてもありがたいですね。

実際に自分の住んでる家では実現できなかった性能が今は実現できている。
僕の家はまぁ冬は寒いんですよ。そして今日みたいに天気のいい日はリビングは暖かい。そんな状態の家を脱却したいと思い、今のOさんがおっしゃってくださったような家をつくりたいと思い、家づくり勉強会とか構造見学会、完成見学会をやっています。
こんな事言ってしまうとあれなんですが、まずは自分の家を高断熱、高気密の家づくりをつくったんですね。
結果、数字がまったくない。。。北海道で使っている断熱材を使っている。断熱材で家が暖まるのではない。

この断熱材を使って、どのように設計するか。それを設計時にしっかりとシュミレーションして、施工中にもしっかりと数字でデータをとって検証する。そのようにして作った家ですから、完成後の生活というのはある程度は想像ができますし、想定通りでしたね。

OさんはSNSで発信してくれていて、「奈良県にもパッシブデザインをしっかりとする設計、施工業者がいるよ」とか見たりするとやっぱり嬉しいじゃないですか。

全部が全部うまくいくとは限らないですが、やはりこうやって褒められると本当に嬉しいですね。
ファンズホームにお願いして
・佐々木
最後になんですが、実際に住まれて1年とちょっとが過ぎたわけですが今日はすごく笑顔で終始お話頂いています。
忖度のない意見で結構なんですが、ファンズホームにお家を依頼してよかったですか?

・Oさん
よかったです。
・佐々木
僕いつも中本さんに取材させていただく時、最後はこのコメントで終わるんですが早く僕もお願いできるように頑張りたいと思います。

今日はありがとうございました。

・中本/Oさん
ありがとうございました。

2021年 某日
取材:株式会社モンテキーヨ 佐々木 大介